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3-2教育現場における同性愛についての情報提供

学校で同性愛について「一切習っていない」が全体の78.5%、「否定的情報」が10.7%、「異常なもの」が3.9%であり、全体の93%以上が教育現場において同性愛について不適切な情報提供や対応をされていました。この結果は1999年実施の調査結果と全く同様の傾向でした。現行のわが国の学習指導要領に性的指向を含めたセクシュアリティについての教育方法は何ら示されていません。そのため、教育現場では多様なセクシュアリティの取り扱いに躊躇する場合があることも推察できます。

しかしながら、否定的な情報提供が全体の10%を超え、10代ではその割合は19.1%にのぼっており、5人に1人は教育現場で否定的な情報を与えられていることが示唆されています(図2)。1学級に1人〜2人は存在すると見積もられる非異性愛の児童・生徒に対して、同性愛をはじめとする性的指向に関して、少なくとも中立的な情報提供が必要と考えられます。

■図2 教育現場における同性愛の扱い   (有効回答数=5,731)

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