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3-4 いじめ被害、避難場としての保健室、性被害

先行研究においてもゲイ・バイセクシュアル男性のいじめ被害割合が概して高いことや、学校教育現場における適応の問題など指摘されていましたが(図4)、本研究においても同様の結果でした。これまでに、「学校で仲間はずれにされていると感じたことがある」人は全体の42.7%、「教室で居心地の悪さを感じたこと」は57.0%、「ホモ・おかま」言葉による暴力被害は54.5%、「言葉以外のいじめ被害」は45.1%でした。また、こういった学校生活における葛藤や適応の困難があった人ほど、用事がないのに保健室に行った割合は有意に高いことが示されました(図5)。また、これまでの性被害経験割合は21.4%でした。

■図4 「ホモ、おかま、おとこおんな」などの言葉によるいじめ被害割合
REACH Online 2005 研究参加者の居住地 グラフ
■図5 教室での出来事と保健室   (有効回答数=5,731)

   -学校で仲間はずれにされていると感じたこと(全体で42.7%)
REACH Online 2005 研究参加者の居住地 グラフ
   -教室で居心地の悪さを感じたこと(全体で57.0%)
REACH Online 2005 研究参加者の居住地 グラフ
   -「ホモ、おかま」などの言葉による暴力被害(全体で54.5%)

REACH Online 2005 研究参加者の居住地 グラフ
   -言葉以外のいじめ被害(全体で45.1%)

REACH Online 2005 研究参加者の居住地 グラフ