本研究は、1)ゲイ・バイセクシュアル男性のインターネット利用層におけるHIV感染予防行動の動向把握を通じて経年的モニタリングを実施すること、2)HIV感染予防行動に関連する心理・社会的要因を明らかにすること、3)インターネットを介したHIV予防プログラム実施に役立つ情報を得ることを目的に実施されました。
これまでに男性と性経験のある男性を対象として、無記名自記式質問票調査をインターネット上のホームページを介して実施しました(研究実施時期間:2007年8月1日〜2008年1月7日)。調査実施のお知らせはゲイサイトにおけるバナー広告、Yahooオーバチュア広告、アドワーズ広告、mixi(ミクシィ)およびゲイ対象メーリングリスト、ゲイ雑誌の記事掲載、フライヤー、HIVボランティア団体のニュースレター等を通じて行いました。
質問票回答にあたっては、研究目的と研究参加方法を明示した研究参加同意書(オンラインインフォームドコンセント)によって研究参加の意思確認を行いました。また、回答データはSSL(Secure Socket Layer)で保護され、暗号化された上で当該研究専用のインターネットサーバに送信される仕組みとしました。また、IPアドレスおよび“クッキー”機能を活用することによって重複回答の検証を行い、当該研究対象者であるかどうかはワードトレーサを質問票に盛り込むことにより、スクリーニングを実施しました。